ケアンズは毎年多くの観光客が訪れる人気の観光地。日本人はもちろんのこと、中国や韓国などのアジア、アメリカやカナダなどの北米、その他ヨーロッパや南米などの人々にも親しまれています。
また、オーストラリアのシドニーやメルボルンのような冬の時期がある都市からもリゾートを求めてこのケアンズに旅行されますから、日本で考えますと沖縄のような感覚でしょうか。
南半球の冬時期である6~8月中も昼間は暖かく、朝晩は羽織るものが一枚あれば充分な気候ですから、年中いつでも旅行者が絶えません。
このような背景、環境からケアンズではホテルやレストランのようなホスピタリティ業界はレベルが高く、また近年オーストラリアでは永住権やビジネスビザの発給が厳しく制限されていることからワーキングホリデーで就労される方の需要が高まっています。
ケアンズはシドニーやメルボルン、ブリスベンのような大きな街ではなく、人口1.6万人ほどの小さな町です。その為、仕事を探すのに他者との競争というのが少なく、仕事探しに苦労やストレスを感じることも実際は少ないです。一方、シドニーなどの大都市であれば仕事探しに苦戦される傾向があり、求められる英語力や経験も高い為に結果望んでいなかった仕事環境で働くということも少なくありません。
ケアンズがワーキングホリデーに向いている理由を下記にて述べていきます。
1.1年を通して暖かい為、荷物が少なくて済む
ケアンズは平均の最低・最高気温を見ての通り、冬とされる時期でも半袖で過ごせるほど気候が良いです。
近年ではフィリピン留学を経てワーキングホリデーをされる方も多くいらっしゃいます。フィリピンとケアンズは気候面がとても似ており、フィリピンへ行かれた時の荷物でそのままケアンズへ行かれるということも非常に現実的です。
スーツケース1つでも少し余裕があるくらいの荷物で済むのは渡航者目線で考えますととてもメリットがあると言えるでしょう。
2.他都市に比べて家賃が安い
最初はホームステイや学生寮で、その後はシェアハウスという方が非常に多い中、ホームステイ費やシェアハウスの家賃は他都市に比べてとてもリーズナブルです。シェアハウスの個室で約120~140ドル/週です。例えばシドニーなどの都市圏で週200ドル近くになり、中には個室ではなく相部屋で同料金ということも十分に考えられますから、その差は歴然ですね。
3.シェアハウスから市内までは、ほぼ徒歩か自転車圏内
オーストラリアでは都市部のことをシティと呼びます。シティへのアクセスが徒歩圏または自転車圏で上記のような家賃で住むことができます。自転車は現地の掲示板などで80ドルほどで購入でき、帰国の際はほぼ同額または60~70ドルで売ることができます。
それだけ横の繋がりのコミュニティ力が優れている点もあり、その他生活用品の売買などもとてもしやすい環境が整っています。
4.世界中から観光客が来る為、ホスピタリティ系の仕事が多い
これは前述の通りですが、世界様々な国から観光客がケアンズへ来られます。オーストラリアの都市部からも訪れます。ケアンズは日本人ばかりというイメージが昔から定着していますが、実際レストランで働いていれば色々な人に対して接客をすることが当たり前で、多くのワーキングホリデー渡航者の方が求めるような環境がこのケアンズにはあります。
また、ホスピタリティに長けているケアンズだからこそ、得られる経験値も高く、帰国後の就職活動にも活かせることでしょう。
5.雇い主より依頼があれば1年間同じ会社で雇用可能(クイーンズランド州のみ)
オーストラリアのワーキングホリデービザの規定では1つの雇用主上で最大6か月までの就労と決められていますが、2018年にクイーンズランド州のみルールが追加されて、雇用主から求められれば同じ職場で1年間働くことができます。つまり、また新たな仕事を探さなくても良いですし、慣れた職場で継続して働けるのは大きなメリットと言えます。給与が上がるチャンスもありますし、かなり有益な変更点ですね。
観光地ケアンズですからホスピタリティ系の職場で働くのが一般的です。
例えば、ホテル(裏方が多い)、お土産屋さん、ナイトマーケット、ダイビングショップ、ツアーガイド、レストランなどの飲食店が主なところです。時給20ドル以上で働いている方も少なくありませんし、休日は1.5倍の給与がもらえる為、前述のシェアハウスを含めた生活費の安さを考えましたら充分ワーキングホリデー生活を満喫できます。
またセカンドワーキングホリデービザを取る為のファーム先も周辺には多々点在しており、ケアンズから最も近いファームはTully、Mareebaで車で30分~1時間ほどで行けますから、休みの日はケアンズに遊びに行くということもできます。Tullyではバナナ、Mareebaではバナナ、パイナップル、野菜などが収穫されています。
現在ケアンズの語学学校は4校あります。それぞれ特徴が異なりますので、その特徴に合わせて検討されればすぐに学校を決めることができます。
その4校中、下記3校が特にワーキングホリデー渡航者に向いていますので、それぞれのメリットをご紹介します。
Oxford House College(OHC)は平均60名ほどの小規模の語学学校です。ケアンズの語学学校の中でも最も費用が安く、落ち着いた雰囲気の学校の為、社会人を経てワーキングホリデーされる方に人気の学校になります。
仕事探しに有利なホスピタリティクラスも設けているので、履歴書の書き方や面接時のロールプレイングなどを学ぶことができます。
ケアンズ語学学校 Oxford House College Cairns 学校データ
Cairns College of English(CCE)は経験の長い日本人スタッフが常駐しており、満足度の高い語学学校です。中でもJOB Readyコースはとても人気で先々まで席が埋まってしまうことがあります為、このコースを取りたい場合は日本出発前に申し込みされる方が良いです。
JOB Readyコースはアルコールを取り扱うためのRSA、カフェの為のバリスタを含むホスピタリティ全般を学ぶことができます。資格もスキルも身につけて仕事探し!という方にお勧めです。
ケアンズ語学学校 Cairns College of English 学校データ
SPC Cairnsはケアンズの市内から離れたビーチエリアにある語学学校で、多くの学生は同じ敷地内にある学生寮に滞在されます。施設内はテニスコートやバスケットコートなどもあり、学生寮滞在者はナイトクラスを受けることができます。また施設内は英語オンリーのルールが徹底されています。
初めにしっかり英語力を身に付けて仕事探しをしたいという方にピッタリの学校です。
いかがでしたでしょうか?
ケアンズは町が小さいのでこじんまりとしています。人口が少ない為、終バスの時間も都市部より早いです。確かにそのようなデメリットはありますが、小さい町だからこそ横の繋がりが強く、ローカルの人やワーキングホリデー渡航者同士のコミュニティが作りやすい環境が出来ています。
また、常夏のケアンズだからこそホストファミリーも暖かい方、心にゆとりのあるご家庭が多いのも英語力が不安な方に適している点です。ホストファミリーが次の日の為に最寄りのバス停まで連れて行ってくれて、どのバスに乗るべきなのかをアドバイスしてくれるというのも経験者から聞きます。(上記写真はバス停にて生徒さんとホストファザーの様子)
横の繋がりが強いのがケアンズの利点ですから、現地にてお仕事先をご紹介することも不可能ではありません。しかし、まずは自分でやってみる。その為には語学学校へ行き何を学んで何を得てくるべきか、その上でどうやってアルバイト探しをするのかを自分で探し行動してもらいたいと望んでいます。それが私たち留学エージェントの立場だと思い、ワーホリサポートを全力で行っております。