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僕はそれまでニュージーランドは羊が沢山いて、キーウィが有名ということくらいしか知りませんでした。実際にそこで暮らすことで美しい街並みや風景、個性豊かな鳥たち、温かい人々などがそこにあることが分かりました。また、それらを自分の身をもって感じることが出来たことはワーホリの大きなメリットだったと思います。本やネット、テレビなどあらゆる媒体をもってしてもこのような五感を用いて「感じる」ということはできません。

次に僕がワーホリに臨む上で立てた目標に沿ってお話ししたいと思います。

僕は大きく3つの目標を立てました。

1、英語力の向上

2、NZにおける養羊の実践的理解

3、中長距離種目の競技力向上

まず「英語力の向上」ですが、これは僕がワーホリに行くきっかけとなった出来事と深く関係しています。大学の英語の単位を落とし、それで留年してしまったのです。その結果を受けて、直後は失意のうちに陥りましたが、この一年を有意義に過ごして、苦手は克服してやろうと思いました。後期は何もなかったのでそこで英語圏の国に身を置き、英語力を高めよう考え、自分の専門に畜産も含まれていることから、それが盛んなニュージーランドを選びました。

現地で、最初の12週間を英語学校に通い、日常会話をできるように目指しました。実際、英語学校での授業で得られるものもありましたが、それ以上にそこでできた友達とご飯を食べに行ったり、イベントに参加したりなど様々な交流をする事で自然と英語力を養えました。

また、その期間に滞在していたホームステイ先でもいろんな場所に連れて行ってくれたり、家でも英語を使ったゲームをするなど常に英語に触れていた気がします。夕食時にもほぼ毎日家族全員で食事をしていたので会話が弾み、そこでもスピーキング力とリスニング力を養えた気がします。生きた英語を聞き、使うことが英語力を高める一番の近道だと感じました。

次に「養羊の実践的理解」について述べようと思います。私の大学では農学系について学ぶ機会があり、一度海外での農業と日本の農業を比較してみたいと思いました。

4月から8月にかけて大学近くの畜産現場バイトをし、日本の畜産事情を体感しました。ニュージーランドで英語学校に通ったあと、WWOOF を通して知った北島や南島のあらゆる牧場で働きました。この経験は日本に帰ってきてからもなんらかの形で生きています。

三つ目の中長距離の向上はニュージーランドに行ってから追加した目標です。僕は陸上部で中長距離種目を専門に行っています。なので、ニュージーランドではジョギングくらいはしようと思っていましたが、あくまで趣味として走る程度に考えていました。

しかし、現地に着くとParkrun という毎週土曜日の朝に全国各地で行われている5kmのレースがありました。なのでそれで1位を取ることを目標に暇さえあれば走る生活習慣ができました。

Queenstown で1位をとれた時は嬉しかったです。おかげで日本に帰ってきても走力が衰えておらず、部活のための練習をする必要がなくなったのでよかったです。

僕は現地に着いた後に日本でもっと英語をやっておくべきだったと後悔しました。単語だけでもやっておくと気持ちにも余裕が出ると思います。

それから現地では積極性がとても大事です。限られた期間の中で有意義な生活を送るにはチャンスを自分でつかむことです。周囲にアンテナを張り、より良い経験を知る機会を作ってください！

また、質問に対して丁寧に答えていただきとても助かりました。友達がワーホリを考えている場合はサットを紹介したいです。ありがとうございました。