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JIC IB校の留学体験レポート

更新日:2019年08月17日


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2019年5月からフィリピン・バギオの語学学校JIC IB校で留学をしている方から留学体験レポートを頂きました。
ぜひ皆さんにご紹介したくご本人の同意の上、当サイトに掲載をさせて頂いております。ご参考になれば幸いです。

 

はじめに

私はJICのIBコースに2019年6/24〜7/20の一か月間通いました。そこで私が経験したことを簡単にまとめて、後に来る方への参考になればよいなと思いこの説明書(と言えるかは怪しいですが)を作ることを思いつきました。

この感想文は私個人の意見を踏まえてのものとなります、実際にJICに来られる際には多少の差異がある事は覚悟しておきましょう

 

レベル

●JICのIBコースは初級コースという感じで、PS・IELTSよりも簡単で基礎的なところから教えてもらえます。初めての語学留学、日本で英語勉強があまりできなかった、英語を基礎から学びたいという方にお勧めです。

●IBの目的は「生徒に英語で話す自信をつけてもらう」と先生が話していました。何故なら、実際に英語を使用する時には教科書も先生もおらず自分自身で英語を話さなければなりません、それには自信が大切だから、なのだそうです。

 

入学時のテストとマンスリーテスト、卒業前テスト

入学時に受けるテストはグラマー、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングのテストの5つでこの結果によって後に配られる教科書のレベルが判断されます

月に一回のテスト(マンスリーテスト)は通常月初めの金曜日に行われます。グラマー、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングのテストが7:30~10:20の間に行われます(私はなぜかスピーキングがありませんでした)。結果は即日または翌日に張り出されます。

●卒業前に受けるテストも上記ふたつと変わりませんが、レベルは少し難しく設定されています。

 

学校生活について

●JICのIBコースは他のコース(PS,IELTS)とは違う校舎で授業を受けます。(2019年9月1日に校舎と寮が変更になりました。現在はPSとIBが共通の校舎、IELTが以前IBが使用していた校舎・寮を使用しています)後述するボキャブラリーテスト、強制実習などの都合で生活をする寮(ドミトリー)も別になります。(ただし寮はPSやIELTSの生徒も使用する場合があります)

授業は7:30〜17:10の間となり、授業は一コマが45分+10分の休憩+45分のトータル100分となっています。

●私の場合、一日の生活サイクルは以下のようになります。

 

6:50~ 朝食・朝の身支度
7:30~9:10 1コマ目(リーディング)教科書に載ってある物語を読み上げる、またリスニングも一緒に行う。
9:20~11:00 2コマ目(グループクラス)生徒6人が1つの部屋に集まり、先生が出題する問題を話し合う。
11:00~11:50 昼食・自由時間
11:50~13:30 セルフスダディ(詳しくは後述)
13:40~15:20 3コマ目(グラマー)教科書を使ったグラマーの授業。基礎から(be動詞など)教えてもらえる。
15:30~17:10 4コマ目(スピーキング)教科書はあるが、先生は殆ど使わず、ただひたすらおしゃべりをする。
17:30~18:50 夕食・自由時間
18:50~19:00 ボキャブラリーテスト(詳しくは後述)
19:00~20:00 自由時間
20:00~22:00 強制実習(詳しくは後述)
22:00~ 自由時間

必要であれば17:20~18:05の間にもう一コマ増やすことができますが、私は入れていないので省かせていただきます。

 

門限と祝日

●門限は土曜日と祝日、マンスリーテストの金曜日が翌日1AM、日曜日か祝日最終日が10PMになります。

平日は外出・外泊は一切できません、土曜日・祝日、マンスリーテストの金曜日は外出・外泊が可能で、日曜日か祝日最終日は外出はできますが、外泊はできません。

●祝日はこれまでに2日ありました。併せて月に一回マンスリーテストがあり、その日は午後から外出・外泊できますから、考え方によっては月に一回半休があるとも言えますね。

 

授業スタイル

●授業はマンツーマンが中心となりグループクラスは1つだけになります。マンツーマンの先生は皆優しくて、言葉が分からなくても簡単な言葉に言い直してくれたり、こちらが話し出すのを待ってくれたりします。私も何度も先生の前でグーグル翻訳や辞書アプリを使っていますが、急かすこともなく待ってくれます。おしゃべりな先生も多いので、会話が弾んで教科書からそれることもありますね。

●しかし、どうしてもこの先生とは合わないなと感じたら、先生を変更することができます。しかし条件があり、もしあなたのボキャブラリーテストの成績が良ければ問題なく先生を選ぶことができます。逆に成績が悪いと強制的に先生を変えられたり、または自分が今指導してもらっている先生を他人に取られる場合もあります(しかし、これは今現在でのシステムなので後は変わっているかもしれません)。どの先生が良いと感じるかは千差万別なので、周りの生徒から先生の口コミを聞いておくのもいいですね。

●グループクラスでは5人程度の生徒と1人の先生で行われます。基本的に教科書は使わず、その日その日でトピックが用意され、それについて話し合うというものです。私の場合二者択一の問題や、自己紹介、ある時はバギオ市内のおすすめ観光スポットについて話し合ったりもしました。グループクラスも終始和やかなムードで、楽しく過ごせると思います。

ボキャブラリーテスト・セルフスタディ・強制実習について

ボキャブラリーテストは4段階のレベルがあり、基本的には平日1日25問か50問を必ず受けるテストになります。テストの出題範囲は予め掲示板に1か月単位で張り出されおり、それを参考に事前に渡される単語ノートから出題範囲を暗記して毎日のテストに臨むことになります。

セルフスダディは日中の7:30~17:10のどこか1コマで設けられる時間で、自室での自習時間となります。教材の指定はなく、持ち込んだ参考書での勉強、私の場合はNetflixで英語勉強やボキャブラリーテストの暗記などをしていました。

強制実習は平日20:00~22;00の間事前に割り振られた個室でする実習になります。こちらも教材指定はなく「強制」とはありあますが、セルフスダディの延長と考えてもらえればと思います。

 

寮(ドミトリー)

●皆さんが数か月過ごすことになる寮ですが、日本との違いに最初は驚かれると思います。まず水道水は飲めません。うがいや歯磨きには使えますが、飲料としてはおすすめしません。専用の水タンクがあるのでそこから飲料水は調達してください

●フィリピンではトイレットペーパーがトイレに流せません。初めての方は驚かれると思いますが、違う国という事で理解してください。トイレットペーパー使用後はトイレ内に設置してあるゴミ箱に捨てることになります

洗濯は週に三回、男性が月・水・金、女性が火・木・土、にそれぞれ朝8時までに洗濯物をカゴに入れて玄関前に置きます。洗濯物は月曜日に出したなら水曜日、土曜日に出したなら次週の火曜日にそれぞれ返ってきます。

部屋の掃除はIB校舎の掲示板に毎週木曜か金曜日にリクエスト用紙が張り出されるので、ルームメイトと相談して時間帯と日数を決めましょう。最大で週に3日掃除に来てくれます。掃除が行われている間、誰か1人は部屋にいましょう。

寒さに弱いという方は厚手の服を用意しておくことをお勧めします。個人的なことかもしれませんが、雨がよく降り、7月でも夜の気温が20度を下回るバギオでは肌寒く感じることも多いです。数着の冬服は持ってきて損はないと思います。

●寮・IBの校舎ともにWIFIがあり、どちらもとても繋がりは良いです(フィリピンの中ではですが)

 

JIC IB校の施設紹介

IBの校舎一階建てで教室は、マンツーマンの個室が50弱、グループクラス5つと会議室くらいの大きさの部屋がそれぞれある

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マンツーマンの教室。この中に生徒一人と先生が入る。意外と快適です。

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グループクラス。6人か7人で使う。時々虫が入ってきたりする。

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寮(ドミトリー)その1

奥にもう一つベッドがあり、2段ベッドもあるから4人寝れるが、棚は3人分しかなかったりとちぐはぐ。

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寮(ドミトリー)その2

同じ部屋を逆側からとったもの、机が3人分しかないので恐らく3人部屋だろうと思う。

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寮(ドミトリー)その3

ユニットバス。水洗トイレは結構吸い込みよい。フィリピンでは普通のトイレだと吸い込みが弱かったりするので、ここのは素晴らしい。

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洗濯物を出すときに書く用紙。これに名前、部屋番号洗濯物を出す日にち、サインを書き、自分が洗濯に出す服の数を書く。

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給水器。IBの校舎には各階(全4階)に2つは設置されている。はっきり言って美味しくないが、お湯が出るため魔法瓶にためたり、カップ麺を作れたりと意外と便利。

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まとめ(入学から初授業まで)

●空港でピックアップ待ち、ピックアップの人を見付けたら「JIC」に行くことを告げる。この時チップ目当ての連中がいるので注意、といっても私の場合ピックアップの人はA3くらいのプラカード1枚持っているだけだったので、それに気づけずチップ目当ての連中に引っ掛かりましたが。ここは気合で何とかするしかありません。

バスに乗ったらJICで必ず降りる事。時間帯に寄りますがNAIAから5時間か6時間でバギオに着きます、バギオの他の学校にも生徒を降ろしながらJICに向かいます。着いたら恐らくピックアップの人が「JIC、JIC」と言いながら車内を歩いてくれるので、聞き逃さずに降りましょう。

●いつ着くかはわかりませんが、土日に着いたならその日は休日ですので自室に移動しましょう。バスから降りたら現地の案内の人が部屋の鍵とオリエンテーションの紙を渡してくれると思うので、それを受け取ってください。その日はそれで終わりです。

●月曜日、オリエンテーションの紙があるならまずそれを読んでください。通常12:00頃に食堂(カフェテリア)に集まってオリエンテーションが始まります。日本人スタッフがいますのでそこは安心してください。まずはIBの校舎に移り、入学費の支払いや学校内でニックネームを決めたりなどのこちらで生活する上で必要な書類に記入します。あとは入学時のテストを受け、近くの小さなスーパーで買い物をした後、夕食という流れになります。初日は授業が一切ありません。火曜日から授業が始まり、水曜日からボキャブラリーテストが始まります。

 

コラム「ボキャブラリーテストを受ける意味」(という名の一人語り)

IBでは毎日ボキャブラリーテストを受けることになります。毎日25か50単語を記憶しなければならず、私の場合50単語を記憶するのに1時間かかります。
出題される範囲をひたすらノートに書き写し暗記しきるまで続けます。毎日2.3ページ使い、そこにはびっしりと単語が並んでいます。
しかし、残念なことにこうやって覚えた単語を実際に使う場面はほとんどありません、きっと授業中に覚えるか会話の中で覚えていく英単語の方を日常は使用しています。

では何故ボキャブラリーテストを受けるのか?
私はその答えとして英単語の構成というものに目を向けています。
例えば会話の中である英単語が出てきたとしましょう、何でも構いません、「ストゥーピッド」でも「ファック」でも「サノバビッチ」でも、これらの言葉が示す意味をほとんどの人は理解できるはずです。ですがどうでしょう、これらを文字に書いてくれと言われたらあなたはできますか?
仮にできたとして他に聞き取れる単語はいくらでもあるはずです、それらを書くことができますか? おそらくどこかで限界が来るでしょう、知らない単語ではないのに文字に書くことができない、これは何故でしょう? 私はそこにこそボキャブラリーテストを受ける意味があるのだと確信しています
つまり「英単語がいったいどのようにして構成されているか」これを理解するためにボキャブラリーテストは必要なのです。

通常日本人は英単語をカタカナに訳します、上記の罵声の数々がその例ですね。これらを英単語に戻すと「stupid」,「fuck」,「son of the bitch」、となります。カタカナに慣れている日本人には「fu」で「ファ」、「stu」で「ストゥー」、「tch」で「ッチ」の音になる事に違和感があります、おまけに同じ「fu」でも「future」となれば「fu」の発音は「フ」か「フュー」に変わります。日本語ではありえない「音の変化」が英語では起こるのです。日本語なら「ば」は「ば」と発音し「か」は「か」と発音します、「ばか」と書けば「ばか」と発音し、決して「かば」などと発音しません、「にゃ」や「ヴぁ」ですら同じ発音です。これに慣れている日本人は英単語の持つ「音の変化」に全く対応ができません。これを改善する目的としてボキャブラリーテストは重要なのです。
まず文字を見て、できればその英単語の発音もチェックするといいでしょう、そうすれば「こんな発音をするのか・・・」という英単語がいくらでも出てきます、「honest」は「H」を発音せず「オネスト」と読みます、大臣を意味する「minister」、これは簡単ですが「mystery」となれば同じ「ster」を使っていても「ミニスター」と「ミステリー」と違う音になります。
こういった「英単語の癖、発音時の差異」を体に叩き込む訓練としてボキャブラリーテストを受けるのです。

私もこれに気づいてからは英単語の語彙を増やすという事は二の次にして、「一体この単語はどう発音するのか、どこが他と違うのか?」という事に焦点を置いています、そうして1か月ほど続けていれば、会話で全く知らない単語を言われたとしても「この発音ならこのアルファベットが使用されるのでは?」と推察できるようになり、実際に当たっていたという事が何度もありました。
そういう意味ではリスニングを鍛える意味でも受ける価値は十分にありますね。

最後に英単語にも漢字を記憶する際に使う技術が応用できます。それは破片を記憶するという事(ほかに良い言い回しがなかったのでここでは「破片」とします。)、「tion」,「con」,「ture」,「dis」, 「rest」, 「ral」, 「ment」, 「sion」、この他にもまだまだあります、これらの破片は英単語の中の真ん中に置かれたり、最後に置かれたり、頭に置かれたりとさまざまですが、通常よく使用される破片です。これらの「破片」を覚えていれば英単語を覚えるのはぐっと楽になります(特に長文の単語では)、逆に言えばこれらを覚えるまではひたすら辛抱するしかないですね。このやり方は漢字を覚える時の応用で、例えば「蜻蛉」、これは簡単な漢字(破片)で構成されています。「虫」、「主」(厳密には違いますが)、「円」、「虫」、「令」、これらに「偏」の変化を付けたりすればおそらく丸暗記よりも素早く、確実に「蜻蛉」を記憶することができるでしょう。
私はこの方法をよく使っているので今はボキャブラリーを覚えるのにさほど苦労している実感はありません(それでも「それはないだろう・・・」という英単語に出くわしますが)。

長々としたコラムに付き合っていただきありがとうございました。

以上が私がボキャブラリーテストを受ける意味になります、重ねて読んでいただきありがとうございました。