オーストラリアにはセカンドワーキングホリデービザという制度があって、特定の場所で農業などのお手伝い(88日以上)をするともう1年ワーホリビザを延長できるという制度があり、現地で知り合った友達からいろいろ情報を教えてもらい、働くファームを探しました。
通常は3ヵ月くらい働けばサインをもらってセカンドビザをGETできるのですが、私の場合は半年弱かかりました。。
最初に訪れたところはブリスベンから電車でずーっと北に行った終着駅のGympieというところの林業をやっているファームでした。凄く優しそうなおじいちゃん1人暮らしのファームでした。私のほかにも1人ワーホリの聞いたことのない国から来てるという男の人がすでにいました。仕事もきつくなく、ただ山を歩いてたまに木を植えたり、大変なことは特になかったのですが、2週間くらいで移動しました。
なぜかというと、衛生的に初めてのファーム経験者の私にはとても耐え難い環境だったからです。
部屋と離れにあるシャワー室にはカーテンがなく、外から丸見えで、おじいちゃんはとっても優しかったのですが、なんか、危険な感じがしたので、着いてすぐに移動を決めました。
2つ目に行ったファームは、以前友達が働いたことのあるKingaroyのところを紹介してもらいました。ブリスベンからバスで3時間くらいだったと思います。
同じバスで到着した台湾の女の子と一緒でした。ここでは、経営しているファームステイのお手伝いをしました。
動物もたくさんいてとても居心地が良かったのですが、これまでの2つのファームはウーフと言って、ボランティアで無償で働く代わりに住むところと食料を提供してもらうというスタイルのファームでした。ずっとここで働かせてもらっても良かったのですが、お給料をもらえるファームも体験してみたいと思い、こちらのファームは2ヶ月ほど滞在しました。
3つ目に行ったファームは、友達の友達が働いてると言うことで、ブリスベンから車で1時間くらいのCabooltureのイチゴファームに行きました。ここは歩合制でピッキングしたぶんだけお給料が稼げるというところでした。
働いている方と連絡を取り合って行ったのですが、聞いていた話と実際の話が違う点が多く、3ヵ月滞在しないとサインをもらえないと言われました。
Kingaroyで知り合った韓国人に「Cabooltureのイチゴファームは地獄だよ」といわれたのですが、まさに!という感じでした。
一緒に働いていた子が別の近くのファームに移動したのですが、そこはとっても良かったらしいので、全部が全部悪いわけではないみたいですが。
イチゴは背が低いので腰がとても辛かったです。
4つ目はBowenにあるナスファームに行きました。ブリスベンとケアンズのちょうど間にある地域です。
ここは時給制なのですが、私は作業が遅いのでお休みが多く、休みの日は働いた日数にカウントしてもらえないし、お給料も出ないので家賃だけかかってしまうという問題が生じました。。
なのでたくさんある休日を使ってお料理をしたり、次のファームを探したりしました。
ナスはイチゴよりも背が高いけど一個一個がとても大きくて体力がない私にはとても大変なお仕事でした。
そしてそして、最後にMackayのウーフに行きました。Bowenから車で2時間くらい南に行ったところです。
ここはバナナファームとバックパッカーズホステルを営んでいるところだったのですが、私ともう1人、以前からいた日本人の女の子は毎日家の周りのお手伝いをしました。
ボートを持っていたので、船や船着場の清掃や、壁のペンキ塗りなどなど。たぶんこれはそのまま申請しても通らない仕事内容だと思うのですが、オーナーさんが、ちゃんと申請用紙にはバナナのパッキング等って書いてくれました。
休日にはボートを出してくれてつりに連れて行ってくれたりしました。もう1人の子がお料理が上手だったので連れたお魚をおいしく夜ご飯にいただいたり、普段は魚を生で触るのも抵抗があるのですが、三枚おろしなど教えてもらって自分でさばく経験も出来てとてもいいよかったです。
結果、私は5ヶ所ものファームに行き、無事にセカンドビザをもらうことが出来ました。
でもあまりにも転々としていたからか、たまたまか、申請後にまた書類を書いて提出しました。
たまに、実は行ってないけど、行ったと言うことにして申請するって人もいるので、10人に1人くらいの確率でちゃんとそこに行ったのかチェックされると聞いたことがありますが、私はそれに当たったのかもしれません。。
当時は違法なファームに行ったり、うまくいかなかったりして大変だったけど、今となっては全部いい経験で素敵な思い出だなーとあらためて感じます。
オーストラリアでファームを経験して日本に帰ってきてからも農業に興味を持ち出した人や、セカンドは要らないけど、ただ経験としてやってみたいという人もいたので、素晴らしい経験になること間違いナシです!
この記事を書いてくれたのは
オーストラリア・ワーホリ体験者 五十嵐さん